
不動産の劣化状況を調査し、融資を円滑にするER。
私が調査・作成するERは、主に金融機関の融資において判断材料になるもの。担保となる不動産の劣化状況は、融資金額・期間はもちろん、融資の可否そのものにも影響します。本来融資を受けられなかった企業が、ERで資金を調達できるケースもあるのです。ひと昔前は、このERの存在はあまり知られていなかったのですが、近年はその有用性が認知されて依頼が増えてきています。
調査対象となる建物の種類も規模も様々で、調査エリアは日本全国におよびます。たとえば、北海道の函館に日帰りで出張したことがあり、他にも1社で十数物件を担当したり、敷地面積2万平方メートルを越える物件を1日かけて調査したり、限られた時間のなかで遠隔地に足を運んで調査するので体力も求められます。
ただ、ERの作成は決して遅れるわけにはいきません。資金計画に大きく影響するため、スケジュールを厳守しなければならないからです。融資スケジュールの遅れが事業計画の遅れにつながることや、場合によってはキャッシュフローが回らず経営が立ち行かなくなるケースもあり得ます。責任は重要ですが、その分、意義高い仕事です。ERは融資を円滑にするもの。私たちが作成するERによって企業が資金を調達することができます。あらゆる企業の発展を陰ながら支えているという誇りを胸に、全国を飛び回っています。